シンポジウム

初等・中等教育におけるタブレット端末活用の可能性
  • 日時:2014年8月16日(土)13:00〜15:30
  • 会場:新潟日報 メディアシップ
コーディネータ
上松 恵理子

学歴uematsu2

  • 新潟大学大学院人文科学研究科情報文化専攻修士課程修了
  • 新潟大学大学院現代社会文化研究科後期博士課程修了
  • 博士(教育学)

職歴

  • 現在、武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 准教授
  • 国際大学GLOCOM客員研究員
  • 東洋大学非常勤講師・実践女子大学非常勤講師
  • 大学ICT推進協議会(AXIES)オブザーバー
  • アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター(AMILEC)理事
  • (Asia pacific media information literacy education center)
  • BBAブロードバンド推進協議会ICT教育WGリーダー
  • 日本デジタル教科書学会副会長/理事

ホームページ

詳細プロフィール

これまで中学校・高等学校の国語科を担当しながらメディアリテラシーの実践に取り組む。2004 年、次世代学術学会国際学会において「次世代における新たなケータイリテラシー概念の提案」発表、論文誌掲載。同年、Educational Media in SchoolsにおいてMedia Literacy Education in Japanese Language Textbooks発表。2010年、Analyzing Survey Results for Media Usage of Japanese High School Students国際学会発表、国際ジャーナル掲載。同年、単著『読むことを変える―新リテラシー時代の読解―』出版。2012年、共著『ケータイ社会論』「子ども・学校・ケータイ」「メディア・リテラシーの概念(コラム)」出版。同年、共著『国連ユネスコ世界のメディア教育政策(Mapping Media Education Policies in the World: Visions,Programmes and Challenges http://www.unaoc.org/)、2-2』翻訳。同年、The International Clearinghouse on Children, Youth and MediaにNewsletter「Keitai Novel Literacy in Japan」掲載。2012年~2014年度、科学研究補助金(基盤研究(c))(課題番号:24530945)『デジタル教科書を使った授業における「新リテラシーの研究」』採択。

専門・研究テーマ

モバイルコミュニケーション、ケータイ、メディアリテラシー、デジタル教科書、デジタル図書館 OCW等

登壇者
谷脇 康彦

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内閣官房内閣審議官(内閣官房情報セキュリティセンター副センター長)。84年、郵政省(現総務省)入省。郵政大臣秘書官、在米日本大使館ICT政策担当参事官、総務省総合通信基盤局料金サービス課長、同事業政策課長、情報通信国際戦略局情報通信政策課長、大臣官房企画課長、大臣官房審議官(情報流通行政局担当)などを経て、13年7月より現職。著書に「ミッシングリンク~デジタル大国日本再生」(12年7月、東洋経済新報社刊)など。

発表タイトル 「情報と教育の関係について」
教育へのICTの活用を推進する「教育情報化」とプログラミング教育など情報人材の育成という「情報教育」の重要性の2つの側面から、政策の方向性等について紹介する。

白水 始

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国立教育政策研究所 初等中等教育研究部総括研究官。専門は学習科学,認知科学,教育工学,博士(認知科学) 。主要著書は『ヒューマン・ロボット・ラーニング』(共著)等。日本認知科学会奨励論文賞(平成21年9月),発表論文賞(平成22年12月)受賞。

発表タイトル 「タブレットは私たちの学習観を変えられるか?」
新しいテクノロジはいつも古い学習観に呑み込まれ,一定時間に定量の内容をより効率的に習得させる道具へと貶められてきた。私たちは,タブレットなど学習者の掌に収まる知的端末,MOOCsに代表される知的DBと,データマイニングなど学習者の知的探索の分析ツールを使って,これまで何度も挑んできた学習観の具現化を達成できるのかが問われている。発表では,誰でも時間を掛ければ学べるという新しい習得のイメージと,学習者が主体的に学ぶときの活用と探究の多様性を手掛かりに,その可能性を検討する。

大島 純

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1963年7月1日,福岡県福岡市生まれ,トロント大学オンタリオ教育研究所研究員,静岡大学教育学部助教授,静岡大学総合情報処理センター助教授を経て,2006年4月から,静岡大学情報学研究科・教授,現在に至る.The Journal of the Learning Sciences,International Journal of Computer-Supported Collaborative Learning,認知科学において編集委員を務める.現在の専門領域は学習科学,人の学びを支援する学習環境のデザインにおけるICTをはじめとする多くのリソースの有効的な活用方法について検討している.

発表タイトル 「協調学習のモバイルテクノロジ支援」
モバイルテクノロジの普及によって,教室における授業実践は大きな変革期を迎えている。本発表では,テクノロジの導入と授業設計の背景にある学習理論との整合性の重要性を主張した上で,21世紀型スキルの育成を目指した革新的な協調学習形態をモバイルテクノロジで支援するための授業設計の原則について,マルチメディア学習と社会共有的調整学習の観点から検討する。さらに,著者らで展開する実践研究の観察記録をもとに,今後の授業改善のための指針を論じる。

曺 圭福

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専門:ICT活用学校教育 学歴:教育学博士(広島大学) 現職:韓国教育学術情報院(KERIS)

発表タイトル 「学校における児童生徒のICT活用実態から見える可能性と問題」
OECDのPISA2012の調査データを再分析した結果、学校での(学習目的の)ICT活用度は韓国と日本は調査対象の中で最低である。「学校の勉強と宿題をするためにICTを活用することが効果的ですか」に関する児童生徒の認識も韓国と日本は最低である。現在、韓国と日本の学校ではICTを適切で上手く活用することが困難であるか、児童生徒の学校でのICT活用について依存と散漫及び個人情報などの理由でその取り組みと試みを拒否する面があるのではないかと思われる。このような状況でその可能性を見出し理解してもらうためには、まずその問題と原因を検討し探り出すことが必要である思われる。そこで、PISA2012の調査データと昨年本人が行った韓国の児童生徒のICT利用実態調査結果を踏まえ、その問題と原因そして可能性を皆さんと一緒に考えたい。

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